ポップスピアノについて


1、
初めてピアノを始める方はクラシックから入門することが多いでしょう。
それは、今ある全ての音楽の根底にあるのがクラシックと言えるからです。

ジャズやポップスも、元を辿ればクラシックから派生しています。
かといって、なにが何でもクラシックから始める必要はありません。
好きな曲を弾くことが上達への近道になります。

普段、よく聴いている曲を弾けるようになりたい。
このような目標を持ち、練習に取り組むことは、とても良い効果を生むでしょう。

2、
音楽の主要構成は、音程、リズム、ハーモニーです。
これらを駆使し、全ての音楽は作られています。

当然、クラシックもポップスも主要構成は同じですが、この2つのジャンルには決定的な違いがあります。

それは、クラシック曲はオーケストラを想定し作られているのに対し、ポップス曲はバンドを想定し作られているという点です。
簡単に言ってしまえば、ヨーロッパとアメリカの国柄の違いです。

音楽の主要構成は同じでも、国や歴史が違えば曲想は大きく異なってきます。

3、
ピアノやギターなどの伴奏楽器は、一つの楽器で複数の楽器を模倣出来る、数ある楽器の中でも特殊な楽器と言えます。

例えば、
フルートやクラリネットなどの木管楽器や、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器は、複数の音を同時に奏でることは出来ません。
これらはライン状のメロディ、単旋律を受け持つ楽器です。歌もこれに含まれます。

これらに対しピアノは、一台で複数の音を同時に奏でる、小さなオーケストラやバンドと言えます。

ゆえに作曲家の殆どはピアノを使い、何十パートの楽器群の旋律を模倣しながら作曲しているのです。

4、
ピアノを弾く大前提として、オーケストラやバンドを意識することが、とても大切です。

初めはどうしても指の練習、コード押さえ方など、作業的な練習に囚われてしまいがちです。
大事なことではありますが、どんなに速く細かいパッセージが弾けても、全体の見えない演奏には奥行きが感じられず、非常に表面的な演奏になってしまいます。
木を見ず森を意識することが大切です。

5、
ポップスピアノはバンドを意識して弾きましょう。
バンドの構成は、ボーカル、ギター、ベース、ドラムの基本4種類から成ります。

ボーカルは、メロディ。
ギターは、コードやテンションの動き。
ベースは、ルートやベースライン。
そしてドラムは、リズム。

これらを意識し、10本の指で奏でていくのですが、実はそれほど難しいことではありません。
この4種類の楽器は全て、ドラムの奏でるリズムによって集約されているからです。
つまり、リズムがマスター出来れば、自然とバンドの形が生まれます。

演奏の要は左手です。
バスドラ、スネア、ルート音などを一挙に引き受けるので、左手がよれると致命的です。演奏の崩壊に繋がります。

一方、左手がマスターできれば、右手にかなりの余裕が出てきますから、アドリブも簡単に出来るようになるでしょう。

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